ダーマペンは毛穴に効く？タイプ別の効果と回数の目安を解説

「毛穴が気になるけど、ダーマペンって本当に効くの？」
そんな疑問を持つ方のために、この記事ではダーマペンの基本的な仕組みから、毛穴のタイプ別にどんな変化が期待できるのか、推奨される施術回数や期間、注意すべき副反応やアフターケアのポイントまでをやさしくまとめています。

• 開き・たるみ・黒ずみ・クレーターなど毛穴のタイプ別に解説
• 推奨される施術回数・頻度・針の深さの目安
• ダウンタイムの症状や過ごし方、費用感や比較施術との違いもカバー

「自分の毛穴悩みに合っているのか知りたい」「通うなら何回くらい？」「ダウンタイムや費用は？」といった疑問を持つ方にとって、判断のヒントとなる構成になっています。

ダーマペンは毛穴悩みに有効？そのメカニズムをわかりやすく解説

毛穴の開きや黒ずみ、ニキビ跡といった悩みに「ダーマペンが効く」と耳にしたことはありませんか？
とはいえ、なぜ“毛穴に効く”のか、その仕組みをしっかり理解している方は意外と少ないかもしれません。
このセクションでは、ダーマペンの基本メカニズムと毛穴へのアプローチについて、専門用語をかみくだいてわかりやすく解説します。

肌の奥に働きかける「マイクロニードル」の仕組み

ダーマペンの最大の特徴は、非常に細かい針（マイクロニードル）を高速で上下に動かし、肌表面に微細な穴をあけることにあります。
この“あえて傷をつける”という施術が、肌の再生機能を引き出すトリガーになるのです。

この針が届くのは、肌の表面（表皮）ではなくその下にある「真皮層」。
真皮にはコラーゲンやエラスチンなど、ハリや弾力を支える成分が豊富に存在します。
微細な傷によって「修復しよう」という指令が出ることで、コラーゲンの新生が促されるというわけです。

コラーゲン生成が活性化し、毛穴の引き締まりが期待できる？

毛穴の開きやたるみは、皮膚のハリ・弾力が失われることによって強調されやすくなります。
特に頬や鼻まわりなど、もともと皮脂分泌が多い部位では毛穴が縦長に広がりやすく、目立ちやすい傾向があります。

ダーマペンによってコラーゲンの産生が活性化されると、真皮がふっくらと厚みを取り戻し、毛穴のまわりの肌が内側から持ち上がるようなイメージで引き締まっていきます。
この結果、「毛穴が目立たなくなった」と感じる変化が期待できるのです。

「ターンオーバー促進」ってなに？

ダーマペンに関する説明でよく見かけるのが「ターンオーバーが促される」という表現。
これは、肌が一定のサイクルで生まれ変わる機能（＝代謝）が整うという意味です。

微細な傷を修復しようとする過程で、肌の代謝が整うことで、ざらつき・くすみ・黒ずみなどの毛穴悩みにもアプローチしやすくなると考えられます。
ただし、過度に“劇的な変化”を期待すると、誤解や失望につながる可能性も。
効果には個人差があり、段階的な変化を見守る姿勢が大切です。

「自然治癒力を高める」は正しいの？

「ダーマペンは自然治癒力を高める」と紹介されることもありますが、正確には肌本来の修復機能を“引き出す”と捉えるのが適切です。
つまり、特別なパワーを注入するというよりも、「自分の肌がもともと持っている力に刺激を与える」イメージ。

このため、肌が疲れているとき・バリア機能が落ちているときは、逆に負担になる場合もあるので注意が必要です。
カウンセリングで肌状態を確認してもらいながら、適切なタイミングでの施術を選ぶことが大切です。

まとめ：毛穴悩みにダーマペンがアプローチするメカニズム

• 真皮層への微細な刺激によって、コラーゲン生成の活性化が期待できる
• ハリや厚みが戻ることで、毛穴が目立ちにくくなる可能性があります
• 肌の代謝が整い、ざらつき・黒ずみへのアプローチも期待できる

開き・たるみ・黒ずみ…毛穴タイプ別に見るダーマペンのアプローチ

「毛穴」と一言でいっても、悩みのタイプはさまざま。
原因も見え方も異なるため、効果を実感するまでの道のりにも違いがあります。
このセクションでは、代表的な毛穴悩みに対して、ダーマペンがどのようにアプローチできるのかをタイプ別に整理していきます。

【1】開き毛穴｜皮脂の過剰分泌で目立つタイプ

特徴：
主にTゾーンや小鼻に多く、皮脂の分泌が活発なことで毛穴が押し広げられ、丸く開いたように見える状態。思春期以降〜大人まで幅広い層に見られます。

ダーマペンのアプローチ：
真皮への微細な刺激でコラーゲン生成が促され、皮膚にハリが戻ることで、毛穴周辺のたるみが目立ちにくくなることが期待できます。

推奨回数と針の深さ：
一般的に、5〜8回の施術が推奨されています。間隔は3〜4週間が目安です。針の深さは、肌の状態に合わせて0.5mm〜1.5mm程度まで調整されることが多く、毛穴の開きには1.0mm程度の深さが目安となることもあります。

【2】たるみ毛穴｜年齢肌・フェイスラインに多い

特徴：
加齢や乾燥などによって肌の弾力が低下し、毛穴が縦長にのびたような形状に見えるタイプ。頬の内側〜鼻筋にかけて出やすいです。

ダーマペンのアプローチ：
コラーゲン・エラスチンの産生が活発になることで、たるんだ肌にハリが戻り、毛穴が引き締まったように見えることが期待できます。 ただし、皮膚の厚みやたるみの進行度によっては、継続的な施術が推奨されるケースもあります。

推奨回数と針の深さ：
8回以上の施術が推奨されることが多く、継続的なケアが重要です。針の深さは1.0〜1.5mmが目安となりますが、より深い層にアプローチするために1.5mm以上で施術することもあります。

【3】黒ずみ毛穴・角栓タイプ｜いちご鼻の原因にも

特徴：
皮脂や汚れが毛穴に詰まり、酸化して黒ずんで見えるタイプ。いわゆる“いちご鼻”として悩む方が多く、スキンケアでは取り切れないことも。

ダーマペンのアプローチ：
ダーマペンは、肌のターンオーバーを促進することで、毛穴に詰まった角栓が排出されやすい肌環境に整えます。また、コラーゲン生成によって毛穴自体が引き締まることで、再び詰まりにくい環境も期待できます。

推奨回数と針の深さ：
一般的に3〜6回の施術が推奨されています。針の深さは0.5mm〜1.0mmが目安となりますが、肌に負担をかけすぎないよう、浅めの針で回数を重ねてアプローチする方法もよく用いられます。
_{※頑固な黒ずみの場合、ピーリングやハイドラフェイシャルなど、他の施術と併用することで相乗効果が期待できることがあります。}

【4】ニキビ跡・クレーター毛穴｜凹凸が気になるタイプ

特徴：
ニキビが炎症を起こした後、皮膚が削られるようにへこんでしまった跡。ローリング型・ボックス型・アイスピック型など、形状もさまざまです。

ダーマペンのアプローチ：
へこみ部分の皮膚に新しい細胞を生み出すように働きかけ、凹凸をなめらかに整える目的で使用されます。
ただし重度のクレーターは1回での改善は難しく、長期的な治療計画が必要になるケースもあります。

推奨回数と針の深さ：
5〜10回以上（中長期的治療）の施術が推奨されることが多く、特に深いクレーターの場合は、より回数を要します。針の深さは1.5〜2.5mmが目安ですが、医師の判断により3.0mmまで深くすることもあります。深くするほど効果は期待できますが、痛みやダウンタイムが長くなること、色素沈着などのリスクも考慮した上で、専門医と相談して決定することが重要です。

向き不向きがある？ダーマペンで注意したいケース

毛穴タイプによっては、他の治療法の方が適していることもあります。たとえば、以下のようなケースでは、まず医師に相談することが重要です。

• 過剰な皮脂や炎症ニキビが活発な状態
  先にニキビの鎮静や治療が必要です。炎症が強い状態でダーマペンを行うと、症状が悪化する可能性があります。
• たるみが強すぎる場合
  ダーマペンは毛穴の引き締め効果が期待できますが、たるみが重度な場合は、高周波（RF）機器やHIFUなどの他の治療法との組み合わせが適していることもあります。
• 角質が厚い・色素沈着が強い場合
  ピーリングやマッサージピールと併用することで、ダーマペンの効果をさらに高められることがあります。また、近年ではエクソソームやPRPといった美容成分を導入することで、相乗効果を狙う治療法も注目されています。

また、ダーマペンは医療機関での施術が基本です。セルフダーマペン（ホームケア）は、針の長さや衛生管理が難しいため、感染症、神経損傷、色素沈着、瘢痕（はんこん）形成など、かえって肌をひどく傷つけてしまう重大なリスクがあります。「毛穴に効くからやってみよう」と自己判断する前に、肌質や毛穴タイプ、希望するゴールに合わせた医師の診断を受けることが最も大切です。

ダーマペンで変化を実感するまでの回数・期間の目安とは？

「ダーマペンは1回で効果ある？」「何回通えば毛穴が引き締まるの？」
このような疑問は、多くの方が施術前に感じるもの。
ここでは、実際に効果を実感しやすいタイミングや、通院の目安回数・頻度について整理していきます。

初回から肌変化を感じる人もいるが、多くの場合、継続的な施術によって満足いく変化が期待

ダーマペンは、1回の施術でも肌のツヤ感・なめらかさの変化を感じる人がいます。
特に、黒ずみ・ざらつき・テカリといった表面の毛穴悩みであれば、比較的早く変化が見られることもあります。

ただし、たるみ毛穴やクレータータイプのニキビ跡など、真皮の深層に関わる悩みは、1回での改善は難しいことがほとんど。
こうした悩みは、継続的な刺激とコラーゲンの再生サイクルが必要です。

一般的な回数の目安は「5〜8回」前後

多くの美容クリニックでは、毛穴改善目的の場合は5回以上の施術を推奨しています。
これは、1回の刺激→再生→安定、というサイクルを複数回くり返すことで、肌の奥から構造的な変化が起こるためです。

毛穴悩みの種類	推奨される施術回数	通う頻度
開き毛穴	5〜8回	3〜4週間ごと
たるみ毛穴	8回以上（継続的ケア推奨）	3〜4週間ごと
黒ずみ毛穴	3〜6回	2〜4週間ごと
ニキビ跡・クレーター	8〜10回以上（長期的）	4〜6週間ごと

もちろん個人差があり、肌質・生活習慣・アフターケアによって必要な回数は変わるため、あくまで目安として捉えることが大切です。特にニキビ跡・クレーターは、長期的な治療計画と回数が必要になることが多いことを理解しておきましょう。

施術間隔は3〜4週間が基本

肌の修復過程を考慮すると、施術と施術の間隔は3〜4週間空けるのが一般的です。
これは、前回の施術による微細な傷が落ち着き、コラーゲン生成が進む時期を見越してのタイミング。
無理に短期間で詰め込みすぎると、かえって炎症や色素沈着のリスクが高まることもあります。

また、紫外線が強い季節や、肌が敏感になっている時期は、施術間隔を長めにする・一時的に控えるなど、肌の状態に合わせた調整が必要です。

効果を感じにくい“落とし穴”とは？

以下のようなケースでは、期待していたほどの変化を感じにくいことがあります。

• 回数が足りないのに効果を焦ってしまう
• 針の深さが浅すぎて真皮まで届いていない
• アフターケア不足（保湿・UVケア不十分）
• 直後のスキンケアが合わず刺激になってしまった
• コラーゲンの生成に時間がかかる肌質（年齢・生活習慣など）

これらはダーマペンの“効果がない”のではなく、施術設計や肌の反応に応じた調整が必要な状態とも言えます。
事前に医師と「何を目指すか」「どの程度の改善をゴールとするか」を明確にしておくことで、効果実感のギャップを防ぎやすくなります。

効果を見極めるには「写真」と「感触」の両方を

毛穴改善の変化は、数値で明確に測れるものではありません。
そのため、定期的に同じ環境で撮影した写真や、肌を触ったときの感触の変化に注目するのがおすすめです。

「気づいたらファンデのノリが良くなった」「頬のザラつきが気にならなくなった」
こうした“肌との対話”が、ダーマペンの効果実感を育てるポイントです。

ダーマペン施術のダウンタイムと安全性｜赤みや皮むけの期間は？

ダーマペンは“針で肌に傷をつける”という特性上、気になるのが施術後の肌状態。
「赤くなる？」「皮むけはどれくらい続く？」「仕事や外出は大丈夫？」といった不安の声は少なくありません。
このセクションでは、ダウンタイム中の変化とその対策、さらに安全性に関する注意点を整理してお伝えします。

ダーマペン後に起きやすい肌の変化とは？

施術後にもっとも多く見られるのが、赤みや軽度の腫れ、かゆみ、皮むけといった反応です。これらは、微細な傷が修復される過程で起きる自然な炎症反応の一部で、決して異常ではありません。

主な症状と持続期間の目安：

• 赤み・腫れ：施術直後がピークで、数時間から翌日には落ち着き始めます。軽度の赤みは数日〜1週間ほど続くことがありますが、ファンデーションでカバーできる程度まで引くことが多いです。
• 皮むけ・ざらつき：施術から2〜3日後から始まり、古い角質が剥がれ落ちることで起こります。無理に剥がさず、1週間前後で自然に落ち着くのを待ちましょう。
• かゆみ：傷が治っていく過程で生じることがあります。かきむしってしまうと色素沈着の原因になるため、保湿をしっかり行い、冷たいタオルなどで冷やして対処しましょう。
• 内出血：針を深く刺した場合などに、点状の内出血が起きることがあります。通常は1〜2週間ほどで自然に吸収され、消えていきます。

※ダウンタイムの期間や症状の程度は、施術する針の深さや個人の肌質によって大きく異なります。浅い施術では数日で落ち着きますが、深いクレーター治療では1週間以上かかることもあります。

ダウンタイム中の過ごし方｜スケジュールを立てるポイント

施術の影響を最小限に抑えるために、以下のようなタイムラインでスキンケアや生活を整えることが推奨されています。

ダウンタイム時系列ガイド：

• 施術当日：
  メイク・洗顔・入浴は避けます。シャワーのみにし、施術部位には水やお湯がかからないように注意しましょう。赤みやヒリつきがあれば、清潔な冷たいタオルなどでやさしくクールダウンしてください。紫外線は厳禁です。できるだけ屋内で安静に過ごしましょう。
• 翌日〜2日目：
  洗顔は翌日以降から、泡で優しく行いましょう。メイクや日焼け止めの使用は、施術後24時間〜48時間は控えるのが一般的です。低刺激の保湿ケアを重点的に行い、肌の再生をサポートします。
• 3日目以降：
  肌の状態が落ち着いていれば、メイクを再開できます。洗顔・スキンケアも少しずつ通常のものに戻してOKです。日焼け止めは、肌に優しいノンケミカル系を選ぶと良いでしょう。
• 1週間程度：
  運動・飲酒・サウナなど、血行を促進する行為は、施術後1週間程度は避けるのが無難です。血行が良くなると、赤みやかゆみが再発する可能性があります。

※ダウンタイムの過ごし方や期間は、施術の深さや個人の肌状態によって大きく異なります。必ず施術を受けたクリニックの指示に従うようにしてください。

敏感肌・色素沈着が心配な方へ

敏感肌の方や、炎症後に色素沈着が起きやすい体質の方は、針の深さや導入成分の選定に注意が必要です。施術前のカウンセリングでは、以下のような点を伝えるとスムーズです。

• 過去に皮膚トラブルを起こしたことがあるか
• 肌が乾燥しやすい／赤みが出やすい傾向があるか
• アトピーやケロイド体質の有無
• 現在の日焼け状態や外出予定（施術タイミングとの兼ね合い）

また、色素沈着を防ぐためには、施術後の適切なケアと紫外線対策が非常に大切です。

色素沈着を防ぐためのポイント

1. 徹底した保湿：
   乾燥は炎症を長引かせ、色素沈着のリスクを高めます。施術後の肌は特に乾燥しやすいため、低刺激の保湿クリームやワセリンなどでしっかり潤いを閉じ込めましょう。
2. 摩擦を避ける：
   洗顔やスキンケアの際に、肌をゴシゴシとこすらないように注意してください。炎症が起きている部分に刺激を与えると、色素沈着につながりやすくなります。
3. 万全な紫外線対策：
   施術後1週間は、特に紫外線を徹底的に防ぐことが重要です。帽子や日傘を活用した物理的な遮光を心がけましょう。施術直後のデリケートな肌には、日焼け止めも刺激になることがあるため、医師の指示に従ってください。一般的には、施術後24〜48時間経過後から、肌にやさしいノンケミカルタイプの日焼け止め（SPF50+・PA++++レベル）を使用し、極力日焼けしない環境をつくることが予防につながります。

医療機関での施術が安心な理由

近年はセルフダーマペンや、美容サロンでの“類似施術”も見られますが、ダウンタイム・副作用のコントロールを考えると、医療機関での実施が推奨されます。

理由は以下のとおり：

• 施術者が医療従事者であるため、肌状態を見ながら針の深さや速度を調整できる
• 衛生管理が徹底されており、感染リスクが低い
• 赤みが引かない／湿疹が出たなど、万一のときも医師による迅速な対応が可能

安心して続けていくためには、「安全性」も施術選びの大切な判断基準です。

料金相場と費用内訳｜コース・オプション・麻酔など含めた金額感

ダーマペンを検討するうえで気になるのが、「実際いくらかかるのか？」というコスト面。
このセクションでは、施術1回あたりの相場や、オプション・追加費用などの内訳をわかりやすくまとめます。

全顔の施術費用の目安は1回あたり20,000円〜40,000円前後

ダーマペンの料金は、施術する部位や使用する薬剤、オプションの有無によって大きく変動します。最新のダーマペン治療では、美容成分を肌に浸透させる「導入」をセットにしたプランが主流です。

一般的な全顔の費用相場は、以下のとおりです。

内容	料金目安（1回）
全顔（薬剤導入含む）	20,000〜40,000円前後
全顔＋高機能薬剤導入（PRP、エクソソームなど）	30,000〜80,000円前後
鼻や頬など部位限定	10,000〜20,000円前後

1回ごとの都度払いのほかに、コース契約（3回・5回・6回など）でまとめて申し込むと、1回あたりの価格が割安になるケースもあります。

麻酔・パック・薬などの追加費用に注意

ダーマペンの料金表示には、麻酔や処方薬が別料金となっているクリニックも多いため、見積もり時には以下の点をチェックしておくのが安心です。

• 麻酔クリーム:
  ダーマペンの施術には麻酔クリームが必須の場合がほとんどです。費用相場は2,000〜5,000円前後ですが、施術料金に含まれているクリニックも多くあります。
• 鎮静パックや導入剤:
  施術後の肌を鎮静させるためのパックや、美容成分を導入する薬剤（ビタミンC、ヒアルロン酸など）は、施術料金に最初から含まれているプランが主流です。追加料金としてかかる場合は、1,000〜5,000円程度が目安となります。
• 処方薬（保湿剤・抗炎症薬など）:
  施術後の肌状態によっては、保湿剤や抗炎症薬が処方されることがあります。費用は1,000〜2,000円前後が目安です。
• 診察料・再診料:
  診察料や再診料が別途かかるクリニックもありますが、無料のところも多いです。予約前に、合計費用と合わせて確認しておきましょう。

“高い＝効果がある”とは限らない

費用の差があると、「高い方が効果がありそう」と思ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、ダーマペンの効果は料金だけで決まるものではなく、以下のような要素が大きく関係します。

• 施術者の経験値とスキル
• 使用機器の種類（ダーマペン4など）
• 肌質や悩みに合った針の深さ・薬剤選定
• アフターケアの丁寧さ

つまり、価格だけで比較するのではなく、“トータルで納得できる施術環境かどうか”を重視することが、後悔しない選び方につながります。

他施術との違いは？フラクショナルやポテンツァとの比較

「ダーマペン以外にも毛穴に効く施術ってあるの？」
美容医療では、毛穴改善を目的とした施術がいくつも存在しており、選択肢の幅広さに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
このセクションでは、ダーマペンと代表的な3つの施術を比較しながら、それぞれの特徴を整理します。

比較する施術とその特徴

施術名	特徴
ダーマペン	微細な針で肌に穴をあけ、コラーゲン生成を促す。ダウンタイムは比較的軽め。主に毛穴の開きやニキビ跡の凹凸改善に用いられる。
フラクショナルCO2レーザー	熱エネルギーで皮膚表面を部分的に蒸散させ、新しい皮膚への再生を促す。毛穴の凹凸やクレーター状のニキビ跡に特に強いが、赤みやかさぶたなど、ダウンタイムは長めになる傾向がある。
ポテンツァ（マイクロニードルRF）	ダーマペンと同様に微細な針を使用するが、針の先端から高周波（RF）を照射するのが最大の特徴。RFの熱エネルギーによって止血効果が高まり、ダーマペンよりもダウンタイムが短い傾向にある。また、真皮層のより深い部分に熱を与え、引き締め効果やコラーゲン生成を促すため、たるみ毛穴やニキビ跡に特に効果が期待できる。
ケミカルピーリング	薬剤で古くなった角質や毛穴の詰まりを溶かし、ターンオーバーを促す。ダーマペンのような物理的な刺激はないため、毛穴の詰まりや黒ずみ、肌のざらつき、ニキビ治療の初期段階に有効。他の施術と組み合わせることで相乗効果も期待できる。

ダーマペンと他施術の特徴を比較

比較軸	ダーマペン	フラクショナル	ポテンツァ	ピーリング
得意な毛穴悩み	開き毛穴、たるみ毛穴	クレーター（ニキビ跡）	深めの毛穴悩み	浅い黒ずみ、詰まり
ダウンタイム	赤みや皮むけが生じやすい	赤みやかさぶたが生じやすい	やや赤みが生じやすい	ほとんどない
痛み	麻酔クリームで軽減される	ヒリヒリとした痛みがある	深部に熱感を感じやすい	軽いピリつき程度
費用感（全顔1回）	2〜4万円前後	2〜4万円前後	3〜8万円前後	5千〜2万円前後

症状別のおすすめ施術選びのヒント

お悩み	おすすめ施術	理由
開き毛穴・軽度なたるみ	ダーマペン、ポテンツァ	ダーマペンは肌のハリを与えながら自然に引き締めが可能。ポテンツァは高周波による引き締め効果がより期待できます。
ニキビ跡・クレーター	ダーマペン、フラクショナル、ポテンツァ	いずれも真皮層に働きかけるエネルギー系が得意分野。クレーターのタイプや深さによって最適な施術が異なるため、医師と相談して選びましょう。
黒ずみ・角栓・ざらつき	ダーマペン、ピーリング	ダーマペンは肌の代謝をサポートし、ピーリングは角質ケアが得意。併用することで、より効果的なWアプローチが可能です。
たるみ毛穴・年齢肌	ポテンツァ、ダーマペン	ポテンツァは高周波による引き締め効果が期待できる。ダーマペンもコラーゲン生成を促すため、たるみ毛穴の改善に役立ちます。

ダーマペンを“ベース施術”にする考え方も

実際のクリニックでは、ダーマペンをベースにしつつ、ピーリングや導入剤との併用で効果を引き出すプランが人気です。
たとえば：

• ヴェルベットスキン（ダーマペン＋PRX-T33）
• ダーマペン＋成長因子導入（幹細胞培養液など）

症状や予算、ライフスタイルに応じて、「単体か、組み合わせか」を医師と相談しながら調整していくのがおすすめです。

効果を最大限に高めるためのアフターケアと注意点

せっかくダーマペンを受けたのに、「思ったより効果を感じなかった…」という声もゼロではありません。
実はその多くが、施術後のアフターケアや生活習慣に起因することも。
このセクションでは、施術当日から1週間の過ごし方をタイムライン形式で整理し、よくある落とし穴も合わせてご紹介します。

【当日】洗顔・メイクNG！保護・鎮静が最優先

• 洗顔やクレンジングは避け、シャワーのみにしましょう。施術部位には水やお湯がかからないように注意してください。
• メイクや日焼け止めの使用はNGです（針穴から異物が入るリスクがあるため）。
• 赤みやほてりを感じたら、清潔な冷たいタオルでやさしくクールダウンしましょう。
• 保湿はワセリンや低刺激のジェルでOKです。肌を“触らない・こすらない・刺激しない”を徹底し、静かに回復を待つことが重要です。

【翌日〜3日目】皮むけ・乾燥が出やすい期間

• 洗顔は施術後24時間経過以降から、低刺激の洗顔料でやさしく泡洗顔をしましょう。
• 保湿を最優先し、セラミドやヒアルロン酸配合のアイテムが好ましいです。
• 外出時は、施術後24時間〜48時間経過後から、ノンケミカルタイプの日焼け止めを塗り、帽子や日傘で徹底的に紫外線から肌を守りましょう。
• メイクは施術後24時間〜48時間経過以降から、肌の状態を見て再開してください。

【4日目以降】肌の落ち着きを見ながら通常ケアへ

• 皮むけが落ち着けば、メイクや通常のスキンケアも再開OKです。
• 美白系やピーリング成分は1〜2週間ほど避け、刺激の少ない処方を優先しましょう。
• 通常よりも保湿とUVケアをしっかり継続することで、長期的な肌変化につながります。

効果を感じにくくなるNG習慣に注意！

せっかくの施術が台無しになってしまうのを防ぐために、以下の習慣には特に注意が必要です。

• 飲酒・激しい運動・長時間の入浴/サウナ → 血行が促進され、炎症が悪化しやすい
• 日焼け（軽度でもNG） → 色素沈着リスクが高まる
• こすり洗い・過度なスキンケア → 肌のバリアが破壊される恐れあり

回復期の肌はとてもデリケート。
“何を足すか”以上に、“何を控えるか”が大切なポイントです。

継続的なセルフケアが次回の施術効果にも影響

ダーマペンの効果は、単発ではなく回数を重ねてこそ定着していくもの。
そのためには、1回1回の施術を丁寧に活かす必要があります。

• 保湿の習慣化
• 紫外線対策の徹底
• 肌に合った洗顔料・スキンケアの見直し
• 十分な睡眠・栄養バランスもサポートに

“アフターケア＝単なる回復”ではなく、効果を育てるフェーズと考えて取り組むことが、次回以降の施術効率を高める近道です。

まとめ｜毛穴悩みにダーマペンは有効？迷ったときのチェックリスト

毛穴の悩みは、開き・黒ずみ・たるみ・ニキビ跡とさまざまで、それぞれに適したアプローチが異なります。
ダーマペンはそうした毛穴悩みに対して、“肌の再生力”を利用してじっくり変化を育てる施術です。

肌に負担をかけず、自然な変化を求める方にとって、非常に相性のよい治療法と言えるでしょう。
ただし、期待する効果や肌質によっては、他の施術との併用や別の選択肢が向いている場合もあります。

✔ こんな方には特におすすめ

• 毛穴の開き・たるみが気になってきた
• ニキビ跡やざらつきが残っていてメイクのりが悪い
• 年齢とともに肌のハリが落ちてきた
• セルフケアに限界を感じている
• 刺激の強すぎる施術には抵抗がある

✔ 予約・相談前に確認しておきたいチェックリスト

• 現在の肌状態を正確に伝えられるか
• どの毛穴悩みを優先的に改善したいか
• 施術後の予定（仕事・イベントなど）に余裕があるか
• 何回くらい通うことを想定しているか
• 予算に含まれるオプション費用を理解しているか

迷ったときは、まずは医師とのカウンセリングで肌の状態をしっかり確認することが大切です。
毛穴の悩みは、正しく向き合えばきっと変えていけます。
“自分の肌に合った選択”を、無理なく前向きに探してみてください。

本記事で紹介しているダーマペンの効果やダウンタイム、費用に関する情報は、一般的な目安であり、全ての方に同様の結果を保証するものではありません。施術を受ける際は、必ず事前に医療機関で医師の診断とカウンセリングを受け、ご自身の肌状態や目的に合った施術プランをご確認ください。