二重埋没法の抜糸について。必要なの?いつするの?を解説

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二重埋没法を受けた後、「思った仕上がりと違う」「目に違和感がある」といった理由で抜糸を検討される方は少なくありません。二重埋没法の抜糸は、適切な判断とタイミングで行えば、比較的安全とされますが、個人差や合併症リスクがあります。本記事では、抜糸が必要なケースの見極め方から、施術のタイミング、ダウンタイム、医師選びのポイントまで、専門的な観点から詳しく解説いたします。

二重埋没法の抜糸とは何か

抜糸の基本的な定義

二重埋没法の抜糸(埋没糸抜去術)とは、まぶたに埋め込まれた医療用の糸を取り除く外科的処置です。この処置は、二重のデザインを変更したい場合や、身体的な不快感が生じた場合に検討されます。

抜糸は、まぶたの表面に1~2mm程度の小さな切開を行い、特殊なピンセットや手術用器具を使用して糸を探し出し、慎重に除去する方法が一般的です。縫合を要さない場合もありますが、創部の状態により医師が判断します。

糸の状態と抜糸の難易度

埋没糸の状態によって、抜糸の難易度は大きく変わります。

  • 施術後間もない場合:糸が浅い位置にあり、組織との癒着が少ないため、比較的容易に抜糸できる可能性があります。
  • 長期間経過した場合:糸が組織に馴染み、結び目が深く沈んでいることがあり、抜糸の難易度が上がる傾向があります。
  • 特殊な術式の場合:使用された術式によっては、糸の位置や形状が複雑で、完全な除去が困難な場合があります。

技術的な考慮事項:経験豊富な医師は、拡大鏡や手術顕微鏡などの精密な器具を使用し、周囲組織への損傷を最小限に抑えながら抜糸を行います。

抜糸が必要なケースと不要なケース

抜糸を検討すべきケースの例

デザイン面での問題

  • 二重幅を狭くしたい場合(既存の糸が新しいデザインの妨げとなるため)
  • 左右差の著しい非対称
  • 過度に食い込んだ不自然な二重線(いわゆる「ハム目」状態)
  • 希望と大きく異なる仕上がり

身体的な問題・症状

  • 持続的な異物感や目のゴロゴロ感
  • 糸の露出や結び目の目立ち
  • 長期間継続する腫れや炎症
  • 糸による眼球への刺激症状

緊急性を要する症状:糸が結膜側に露出している場合や、強い痛みが続く場合は、感染症のリスクがあるため、速やかに医師にご相談ください。

抜糸が不要なケース

以下の場合は、既存の糸を残したまま対応できる可能性があります:

  • 二重が取れてしまい、同じ幅で再施術を希望する場合
  • 二重幅をより広くしたい場合
  • 軽微な左右差の調整

抜糸の最適なタイミング

一般的な目安

二重埋没法の抜糸は、一般的に施術後1ヶ月以降に検討されることが多いとされています。これは、初回施術による腫れやむくみが完全に引いてから判断するためです。

時期判断の目安理由
施術後1週間以内緊急時のみ糸の露出や強い痛みなど
施術後1~2ヶ月判断しやすい時期の一例腫れが引き、正確な判断が可能
施術後半年以降やや困難癒着により抜糸が困難になる可能性

緊急性のある場合の対応

以下の症状がある場合は、時期に関わらず速やかに医師にご相談ください:

  • 糸の露出や飛び出し
  • 強い痛みや炎症
  • 視界への影響
  • 感染症の兆候

抜糸後のダウンタイムと経過

回復期間の目安

抜糸後のダウンタイムは、1~2週間程度が目安とされますが、個人差があります。抜糸の複雑さによって期間は変動する場合があります。

予想される症状

腫れ

抜糸後に生じる腫れは、通常数日から1週間程度で軽減する傾向があります。切開範囲が大きかった場合や、糸の除去が困難だった場合は、腫れが強く出る可能性があります。

内出血

手術操作により細い血管に損傷が生じた場合、内出血が起こることがあります。通常は1~2週間程度で自然に消失します。

痛み

麻酔により痛みは軽減されることが多い一方、術後に痛みが持続する場合もあります。不安があれば早めに受診してください。

傷跡

2mm程度の小さな傷跡が生じることがあり、時間経過で目立ちにくくなる場合があります(体質等で差があります)。体質によっては色素沈着が生じる可能性もあります。

重要な注意点:抜糸を行っても、長期間経過した場合は皮膚の癒着や二重の癖により、完全に元の状態に戻らない可能性があります。

回復を促進するための注意事項

  • 術後2~3日間は、氷嚢などで適度に冷却する
  • 頭部を心臓より高い位置に保つ
  • 激しい運動や飲酒を1週間程度控える
  • 長時間の入浴を避ける
  • 目元への過度な刺激を避ける

抜糸のリスクと合併症

抜糸に伴う主なリスクと注意点

完全除去の困難性

長期間経過した糸や深い位置にある糸は、完全な除去が困難な場合があります。この場合、残存した糸による将来的なトラブルの可能性は低いとされていますが、完全な除去ができない旨を事前に理解しておくことが重要です。

眼球損傷のリスク

抜糸操作中に手術器具が眼球に接触するリスクは、技術的には存在します。ただし、経験豊富な医師による適切な手技により、このリスクは最小限に抑えられます。

まぶたの形状変化

抜糸後にまぶたの形状や二重ラインに変化が生じる可能性があります。特に複数回の施術を受けている場合は、このリスクが高くなる傾向があります。

感染症

適切な術後管理により感染症の発生を低減できる可能性はありますが、ゼロにはできません。

リスク軽減のために:これらのリスクを最小限に抑えるため、十分な経験と技術を持つ医師を選択し、術前カウンセリングで詳細な説明を受けることが重要です。

費用に関する考慮事項

費用について

抜糸費用の相場

二重埋没法の抜糸費用は、実施するクリニックや手技の複雑さによって変動します。一般的な相場は以下の通りです:

施術内容費用相場(税込)備考
同院での抜糸(片側)11,000円~33,000円条件・適用範囲・期間により無料となる場合があります(詳細は院内規程をご確認ください)
他院での抜糸(両側)80,000円~120,000円術式不明により高額になる傾向
複雑な抜糸100,000円以上切開範囲拡大が必要な場合

保証制度について

多くのクリニックでは保証制度を設けており、保証期間内であれば特定の条件下で抜糸費用が軽減される場合があります。ただし、デザイン変更は保証対象外となることが多いため、事前の確認が必要です。

追加費用の可能性

  • カウンセリング料
  • 麻酔料
  • 術後の薬剤費
  • 再診料

費用について:自由診療である美容外科治療では、クリニックごとに料金設定が異なります。カウンセリング時に総費用を明確に確認することをお勧めします。

医師・クリニック選びの重要ポイント

医師の経験と技術

二重埋没法の抜糸は、単純に見える処置ですが、高度な技術と経験を要します。以下の点を考慮して医師を選択することが重要です:

  • 二重整形および抜糸の豊富な経験
  • 日本形成外科学会専門医等の専門資格
  • 症例実績の公開
  • 技術講習や学会発表の実績

カウンセリングの質

適切な医師は以下の対応を行います:

  • 患者の希望を詳細に聞き取る
  • リスクと効果を客観的に説明する
  • 代替治療法についても言及する
  • 無理な勧誘を行わない
  • 十分な検討時間を提供する

施設・設備の充実度

  • 清潔な手術環境
  • 精密な手術器具の完備
  • 緊急時対応体制
  • 適切な術後フォロー体制

同一医師での施術の利点

可能であれば、初回の埋没法を実施した医師に抜糸を依頼することで、以下の利点があります:

  • 使用した術式や糸の位置を把握している
  • 術式情報を把握しているため、手技の計画が立てやすい場合があります
  • 患者の希望や経過を理解している

他院での抜糸について:他院での抜糸も可能ですが、術式が不明な場合は抜糸の難易度が上がり、費用も高額になる傾向があります。

よくある質問(FAQ)

Q1: 抜糸後、元の一重まぶたに完全に戻りますか?

A: 施術後の経過時間や個人の体質により異なります。短期間であれば元に戻る可能性が高いですが、長期間経過した場合は皮膚の癒着により二重ラインが残ることがあります。

Q2: 抜糸は痛いですか?

A: 局所麻酔により痛みは軽減されることが多いですが、個人差があります。術後の痛みの程度や持続期間には個人差があるため、不安がある場合は医師にご相談ください。

Q3: 抜糸後すぐに再施術は可能ですか?

A: 腫れの消退や創部の状態により、1か月前後を目安に検討されることがあります(医師の個別判断が前提)。

Q4: 他院で受けた埋没法の抜糸は可能ですか?

A: 可能ですが、使用された術式や糸の種類が不明な場合、抜糸の難易度が上がる可能性があります。また、費用も高額になる傾向があります。

Q5: 抜糸できない場合はありますか?

A: 糸が深い位置にある場合や組織に強く癒着している場合、完全な除去が困難なことがあります。ただし、残存した糸による健康上の問題は通常ありません。

Q6: 抜糸後のメイクはいつからできますか?

A: 術後48時間(2日)後から可能とされる場合が多いですが、腫れの程度や傷の治癒状況により異なります。医師の指示に従ってください。

Q7: 何回まで埋没法を繰り返せますか?

A: 明確な上限に医学的一致はなく、まぶたの負担や瘢痕化の程度を踏まえて医師が個別に判断します。複数回の施術後は切開法などの他の治療法を検討する場合もあります。

まとめ

二重埋没法の抜糸は、適切な判断とタイミングで実施すれば、比較的安全に行える処置です。抜糸を検討される際は、以下の点を考慮することが重要です。

  • 抜糸の必要性を客観的に判断する
  • 適切なタイミング(術後1ヶ月以降)を選択する
  • 経験豊富な医師を選択する
  • リスクと効果を十分に理解する
  • 術後の経過について適切な期待値を持つ

美容外科治療は個人の価値観や希望に基づく選択的な治療です。抜糸についても、メリットとデメリットを十分に理解した上で決定することが大切です。疑問や不安がある場合は、複数のクリニックでカウンセリングを受け、納得できる選択をすることをお勧めします。

免責事項

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断や治療に代わるものではありません。具体的な症状や治療方針については、必ず医師にご相談ください。また、緊急を要する症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

自由診療に関する詳細情報

治療内容

二重埋没法抜糸:診察→局所麻酔→糸探索・除去→術後説明→経過観察

治療期間・回数の目安

処置時間:30分~90分程度(糸の状態により変動)
通院回数:処置当日+経過観察(1~2回)

標準的な費用
項目費用(税込)
同院での抜糸(片側)11,000円~33,000円
他院での抜糸(両側)80,000円~120,000円
複雑な抜糸100,000円以上
カウンセリング料0円~5,000円
麻酔料含まれる場合と別途の場合あり
術後薬剤費1,000円~3,000円程度
再診料1,000円~3,000円程度
主なリスク・副作用

腫れ、内出血、痛み、感染症、傷跡、左右差、効果の個人差、完全除去困難の可能性、まぶたの形状変化、眼球損傷のリスク(稀)、二重ラインの残存可能性などがあります。

お問い合わせ先

お近くの美容外科・形成外科にてご相談ください。

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